いつかまた〜73〜
それからというもの、響と僕の、
【ちさ争奪戦】
が始まった。
昼休みになれば、どっちがちさに先に声をかけ、一緒にご飯を食べるか。見掛けりゃ、「俺も」と同席する。
合同授業があれば、
「寄って」
いつも通路の向こう側に座ってた響が、ちさを挟んで同じ座席に座るようになった。ちさは、オロオロと、僕と響の間に挟まれてた。
1度、恋歌に一喝された事があったな。
こま撮りを進める中、ちさ猫の隣の所有権を地味に争っていた僕らに、
バンッ!!
両手を机に叩きつけて
「ちょっと!!作業に私情挟むのやめてよね!」
梨玖と智がクスクス笑う。
「…すいませんでした」
そう言う僕と響、
「…ご…ごめんなさい…」
何故か謝るちさ。
僕は、何故かその空間が心地良かった。
少なくとも、響に後ろめたさを感じていた時よりも、ずっと堂々としていられる。
【ちさ争奪戦】
が始まった。
昼休みになれば、どっちがちさに先に声をかけ、一緒にご飯を食べるか。見掛けりゃ、「俺も」と同席する。
合同授業があれば、
「寄って」
いつも通路の向こう側に座ってた響が、ちさを挟んで同じ座席に座るようになった。ちさは、オロオロと、僕と響の間に挟まれてた。
1度、恋歌に一喝された事があったな。
こま撮りを進める中、ちさ猫の隣の所有権を地味に争っていた僕らに、
バンッ!!
両手を机に叩きつけて
「ちょっと!!作業に私情挟むのやめてよね!」
梨玖と智がクスクス笑う。
「…すいませんでした」
そう言う僕と響、
「…ご…ごめんなさい…」
何故か謝るちさ。
僕は、何故かその空間が心地良かった。
少なくとも、響に後ろめたさを感じていた時よりも、ずっと堂々としていられる。
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