携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 永遠に愛しい・・42

永遠に愛しい・・42

[286]  しゅーり  2009-07-01投稿
まだ小さすぎて

一人ぼっちになってしまったという悲しみもわからず
オレと晶がそばまで行くと、喜んで近づいてきたニチ
そのニチを晶が腕の中に抱きながら

二人は暗い公園の中

居なくなってしまったヒーを、隅から隅まで探し回った

草をかき分け茂みの中を見たり

全く使われていないようなポツンと建っている少し不気味なトイレの中も見たが
ヒーの姿はどこにも見当たらない

携帯を取り出し、時間を見ると

もう夜中の12時を過ぎてしまっていた

さすがに晶をもう家に帰さないといけない

半分泣きそうになったり

そうかと思ったらジョークを言ってきたり

抱いているニチを励ましたりと

コロコロと表情を変えていて

それを見てるだけでもなんか笑えると思い

そんな晶をもっと見ていたいな、という思いはあったが

「もう12時過ぎちゃったし、今日は諦めて、また明日探そうぜ」

晶は当然、悲しげな顔を浮かべる

「オレ、家まで送るから
なっ、今日はもう帰ろう」
晶は無言でうなずくと

ニチを箱に戻し

どうしてやる事もできない悔しさからか

何か声をかけたいがかける事もできないようで

サッっとニチに背を向けた
帰り道、精一杯の笑顔で色々と話し掛けてくる晶と、それを聞いているオレ

5分程歩いた所で

「ありがとう!藤本昌平君、うちもうすぐそこだから大丈夫だよ、送ってくれて本当にありがとう」

「ああ、じゃあ明日・・っつうかもう今日か」

「うん、また今日ねーー」
手を振りながら

「また今日ねーってんか変だよ、藤本昌平君」

「オレじゃねェよ、おまえが変なんだよ」

オレは笑いながら手を挙げ
また元来た道を戻った

しばらく歩いて

何げに後ろを振り向くと

そこにはまだ晶が、こっちを見ながら立っていた

「お、おまえ何やってんだよ、早く家入れよ」

「うん、わかった!気を付けてねー」

今度は晶が住んでいるらしきアパートがある建物の方へ

いつまでもオレの方を向き
手を振りながら、歩いて行った・・


感想

感想はありません。

「 しゅーり 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス