携帯小説!(PC版)

pain?

[197]  ミア  2009-07-02投稿
「どうも解せないが…仕方ない、右に進もう」

私はフェンリに合図した。

「りょーかい」

フェンリはぴょんと向き直り、再び私の数メートル前を歩き出した。

まったく、歳の割に子供っぽいやつだ。
彼の背中を見ながら私は思った。

フェンリは十代半ばのはずなのに、まるで幼児のような言動をする。
かと思えば、妙に大人びたことをいうこともある。
天然なのか、演じているのか−…。

「アッシェン」

フェンリが急に振り向いた。

「どうした?」

「あれ…」

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