貴方の誕生日に祝ってあげられない
それが悲しい
結局はそんな存在である事を身に染みて感じる

貴方に手紙を書いた
何年ぶりだろう
こうして誰かに手紙を書くのは
いざ紙とペンを目の前にすると固まってしまう
何を書けばいいのか
貴方に伝えたい事は沢山あるのに『誕生日おめでとう』と一言だけ書いて手は止まる
何だかまた悲しくて虚しくて
自分の存在を嘆く様に泣いた

泣きたかった訳ではない
ただ貴方に伝えたい言葉が多過ぎて泣いた

口や行動やメールでは伝え切れない事
私はそんなに素直に思った事を口に出来る方じゃないから

涙が止まってまたペンを握った
泣いたって文字には現せない
悲しみを伝えるよりも
貴方へのいっぱいの愛を伝えよう

貴方が生まれて来てくれた事
貴方に出会えて良かったという事
貴方が前に私に同じ事を言ってくれた事
それが嬉しかった事
貴方の好きなとこ
沢山好きなとこがあるって事
でも時々先が不安になる事
後どれくらい手を繋げるのか
後どれくらい想い合っていけるのか不安になってしまう事
だけど貴方がずっと好きだって言ってくれたから私もきっとずっと好きだって事
隣の席になれて良かったって事
貴方が私を好きになってくれた事
それが何よりも嬉しかったって事

読み直したりはしなかった
恥ずかしくなるから
封筒に入れてバッグに入れた
貴方がちゃんと読んでくれます様に
私の想いが貴方に届いてくれます様に

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