いつかまた〜76〜
屋上にやって来た。
柵に手をかけ、
「なんだよ?まさか、ちさを諦めたとか言うんじゃないだろうな?まー、そっちの方が俺は助かるけどー」
ふざけ半分に言う僕を見て響は、ふっ、と笑った。
そして。
「俺、日本離れるわ。制作も終わったし。やっと、金も貯まった」
へ?
「フランスへ行く」
思いもよらなかった響からの告白だった。響は、全てにケリをつける…そのくらい清々しい顔で言った。
「な…んで。学校は…?」
「学校は辞める。向こうで建築の勉強に本腰入れる」
「………………急だな…」
「…急じゃないよ。ずっと前からそう決めてた。」
だから…
響はバイトを休まず頑張ってたんだ。
ちさを好きな気持ちを必死に隠してたのも、もしかしたら、この為だったのかもしれないな…。
黙り込む僕に、響は言った
「お前に頼みがある」
「頼み…?」
柵に手をかけ、
「なんだよ?まさか、ちさを諦めたとか言うんじゃないだろうな?まー、そっちの方が俺は助かるけどー」
ふざけ半分に言う僕を見て響は、ふっ、と笑った。
そして。
「俺、日本離れるわ。制作も終わったし。やっと、金も貯まった」
へ?
「フランスへ行く」
思いもよらなかった響からの告白だった。響は、全てにケリをつける…そのくらい清々しい顔で言った。
「な…んで。学校は…?」
「学校は辞める。向こうで建築の勉強に本腰入れる」
「………………急だな…」
「…急じゃないよ。ずっと前からそう決めてた。」
だから…
響はバイトを休まず頑張ってたんだ。
ちさを好きな気持ちを必死に隠してたのも、もしかしたら、この為だったのかもしれないな…。
黙り込む僕に、響は言った
「お前に頼みがある」
「頼み…?」
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