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キャッチボール 第14話

[193]  るー6  2009-07-04投稿
「本当は思い出したくない…過去だったんだけど、みーくんにあまりにもうらやましがられると困るし、いずれ分かっちゃうかなと思っちゃって。本当に、ごめん。」
2人は、泣いていた。目が涙で溢れていた。
「ごめん…。」
「オレもみーくんの心の傷、守っていくから。」龍吾は胸に手を当て、
「いや…守るから。」
僕も言った。
「僕も龍吾の…過去も含めて…友達として…励ましてあげるよ。」
雨は…激しく降っていた。何かの予兆を龍吾に知らせるように…。
「ところで、なんで西中に集まったの?東中じゃなかったっけ?」
「あっ、ごめん。間違えた。西中だから、通ってんの。」
「まちがえるなよ!」
気づいたら、2人の目から、涙が消えていた。

「うし!帰るオレ。」
「帰る…?」
「雨…降ってるけど、明日朝練で早いから。」
「気をつけて。」
「うん。」

その頃…
『子供の成長日記』
使い古したノートの1ページに、新たな文章を書いていた人がいた。
『龍吾の顔が、なんか前より明るくなった気がします。あの友達のおかげかな。龍吾の笑顔を見ると、なんだかこっちまで元気をもらいます。』
すると、
「お母さん!まだ起きてたの?」
「まだ龍吾が帰ってきてないから。明美は早く寝なさい。」
「うん。お母さんもね。」
明美が自分の部屋に戻ろうとすると、
バタン…
「お母さん!?」

帰り道。
「電話?」
ケータイを見ると…姉ちゃんからだった。
なんだよ…。もう寝てろよ…
「もしもし?」

話を聞いた後、龍吾の周りの時が止まった。
「母ちゃんが、倒れた?」
嘘だ…。
嘘だと言ってくれ…。

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