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僕らの運命

[140]  サキ  2009-07-05投稿
後一年もあるんだ。
一年なんてまだ先だ。
あと一年も、この笑顔の横で笑っている事が出来るんだ―…

そう考えていた俺は、
一年の短さ、儚さ、そして何より、その存在の大きさを知らされる事になる―…







その日俺達はケンカをした。
苦しい事を隠されて、信用されていない気がした。
気が付いたら別れを切り出していた。
それで良い様な気がした。

「そんなに俺が信用出来ないなら…もう別れよう。他の奴ならひよいの満足のいく様に守ってくれるよ…」 「違う…違う!!」
「違わないだろ。もう良いから。でもな…もう少し信用してくれてると思ってたよ。じゃあな…」
うわああ…

ひよいの泣き声が胸に響く。
そして立ち止まって考えた。
気付いたんだ。
(俺が間違ってる―…)
慌てて戻った。

(謝ろう―…)
冷たくあしらった事。
信じてやれなかったこと。

謝らなくちゃ―…



さっきひよいと別れた場所。


そこにひよいはぐったりと倒れていた。



急いで病院に駆け付けたが…









もう…
















…遅かったんだ。

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