School Life 〜中学の告白〜41
そして次の日の昼休み。
音楽室に着いたのは鈴が先だった。
「…。」
無言で柚希が手を挙げる。
「で、何?」
わかっているだろうが、柚希は問いてきた。
「他に好きな人が出来た。だから別れて。」
柚希が俯いたままだった顔をあげて、鈴を見た。
柚希は驚愕したが、その様子も鈴には映らない。
(こんな弘瀬見たことない…ぞ…。)
驚愕というより恐怖だった。
死んだような微動だにしない意志のない冷たい目。少なくとも柚希にはそう映った。
(弘瀬…俺のせいだよな。)
ただただ別れることにしか専念しないかのような目。
もちろんこんな鈴を見るのは初めてだった。
「…わかった。」
承諾しざるを得ない。
「じゃあ。今までありがとう。」
鈴はそう言ってこの場を立ち去ろうと思った。
(…あ。)
鈴の目から涙が出てきた。
それは柚希にもわかった。
「…弘瀬?」
緊張が和らいだせいか、鈴は目に涙をため込んでいる。
「ごめん。」
鈴はそう言って少し柚希の方を見たが、振り返ることはせずに階段を急いで降りた。
教室に着くと、幸いなことに人は少なかった。
鈴はそのまま自分の机に突っ伏した。
音楽室に着いたのは鈴が先だった。
「…。」
無言で柚希が手を挙げる。
「で、何?」
わかっているだろうが、柚希は問いてきた。
「他に好きな人が出来た。だから別れて。」
柚希が俯いたままだった顔をあげて、鈴を見た。
柚希は驚愕したが、その様子も鈴には映らない。
(こんな弘瀬見たことない…ぞ…。)
驚愕というより恐怖だった。
死んだような微動だにしない意志のない冷たい目。少なくとも柚希にはそう映った。
(弘瀬…俺のせいだよな。)
ただただ別れることにしか専念しないかのような目。
もちろんこんな鈴を見るのは初めてだった。
「…わかった。」
承諾しざるを得ない。
「じゃあ。今までありがとう。」
鈴はそう言ってこの場を立ち去ろうと思った。
(…あ。)
鈴の目から涙が出てきた。
それは柚希にもわかった。
「…弘瀬?」
緊張が和らいだせいか、鈴は目に涙をため込んでいる。
「ごめん。」
鈴はそう言って少し柚希の方を見たが、振り返ることはせずに階段を急いで降りた。
教室に着くと、幸いなことに人は少なかった。
鈴はそのまま自分の机に突っ伏した。
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