ほんの小さな私事(38)
翌朝、六時半に起床し、学校に持っていく物を確認したあと、私は、洗面所へ向かい、洗顔したのちに、髪の毛の手入れをした。
そのまま一旦部屋に戻って制服に着替え、学校に持っていく物を玄関に持っていき、その足でキッチンへと向かった。
キッチンには既に、藤沢さんが来ていて、食事の支度をしており、テーブルには、まだ寝間着姿の祖父が座って、テレビをボーッと眺めていた。
「おはようございます。」と言ってキッチンに入ると、まず祖父が軽く手をあげて、「おう、おはようさん。」と返して来た。
祖父は住職というには少々、風貌がらしくない…というか、妙に明るい色の服を好んで着ているので、袈裟を着込んでいる時とのギャップが激しい。
しかも普段は、軽い口調で喋るので、尚更、住職らしくないと感じてしまう。
「沙羅ちゃん、おはよう。ご飯、すぐ準備しちゃうから、ちょっと待っててね。」
そう言った藤沢さんに、私は、「出来上がった物を運びます」と言ったが、今日もやはり、「いいのよ、座ってゆっくりしててね。」と言われてしまった。
「おお、そうだ。俺のはグリンピース抜いといてくれよ。」
不意に祖父が藤沢さんにそう言うと、藤沢さんは、呆れ顔で言葉を返した。
「また子供みたいな事言って…。好き嫌い多すぎじゃない?」
「何を言う!多分俺はグリンピースアレルギーなんだよ。ピーマンも多分食ったら死んじゃうだろうね。あー、こわいこわい。」
そんな風に言う祖父に藤沢さんは、更に呆れかえって「はいはい、わかりましたよ。」と言って、オムレツの上のグリンピースを取り除いた。
そのまま一旦部屋に戻って制服に着替え、学校に持っていく物を玄関に持っていき、その足でキッチンへと向かった。
キッチンには既に、藤沢さんが来ていて、食事の支度をしており、テーブルには、まだ寝間着姿の祖父が座って、テレビをボーッと眺めていた。
「おはようございます。」と言ってキッチンに入ると、まず祖父が軽く手をあげて、「おう、おはようさん。」と返して来た。
祖父は住職というには少々、風貌がらしくない…というか、妙に明るい色の服を好んで着ているので、袈裟を着込んでいる時とのギャップが激しい。
しかも普段は、軽い口調で喋るので、尚更、住職らしくないと感じてしまう。
「沙羅ちゃん、おはよう。ご飯、すぐ準備しちゃうから、ちょっと待っててね。」
そう言った藤沢さんに、私は、「出来上がった物を運びます」と言ったが、今日もやはり、「いいのよ、座ってゆっくりしててね。」と言われてしまった。
「おお、そうだ。俺のはグリンピース抜いといてくれよ。」
不意に祖父が藤沢さんにそう言うと、藤沢さんは、呆れ顔で言葉を返した。
「また子供みたいな事言って…。好き嫌い多すぎじゃない?」
「何を言う!多分俺はグリンピースアレルギーなんだよ。ピーマンも多分食ったら死んじゃうだろうね。あー、こわいこわい。」
そんな風に言う祖父に藤沢さんは、更に呆れかえって「はいはい、わかりましたよ。」と言って、オムレツの上のグリンピースを取り除いた。
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