いつかまた〜78〜
響との約束の時間まで、適当に時間を潰した。
ソワソワして落ち着かないけど、響を想うと、堪える事ができた。響は、今日、ちさに別れを告げる。
ごめんな、ちさ。
俺らのワガママで、振り回してばっかりで。
夕方。秋の足音が聞こえてきそうな夏の終わり。薄暗くなってきたその時、約束の時間が来た。
僕は、公園へ戻った。
まだ、二人の姿はない。
ベンチに座ってしばらくして、辺りを見渡すと…
いた。
公園へ入ってきた二人を見つけた。
並木の向こう側で、ちさはまだ僕に気付いていない。
足を止めた響が、
「ちさ」
声をかけた。
振り返ったちさに、数メートル離れた場所から、響は続けた。
「俺、学校辞めたんだ。フランスへ行く。これから飛行機に乗る。……帰ってくる予定は、ない。」
「え…?」
突然の響の言葉に、言葉を失うちさがいた。
「お別れだ」
多分、ちさはまだ頭が整理できてない。響が何を言ってるのか、分からないといった様子だ。
響は続けた。
「ごめんな…。最後、ちさを困らせてばっかりで。…………元気でな」
その言葉で、響が言ってる事が本当なんだと確信したかのように、ちさの目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
ソワソワして落ち着かないけど、響を想うと、堪える事ができた。響は、今日、ちさに別れを告げる。
ごめんな、ちさ。
俺らのワガママで、振り回してばっかりで。
夕方。秋の足音が聞こえてきそうな夏の終わり。薄暗くなってきたその時、約束の時間が来た。
僕は、公園へ戻った。
まだ、二人の姿はない。
ベンチに座ってしばらくして、辺りを見渡すと…
いた。
公園へ入ってきた二人を見つけた。
並木の向こう側で、ちさはまだ僕に気付いていない。
足を止めた響が、
「ちさ」
声をかけた。
振り返ったちさに、数メートル離れた場所から、響は続けた。
「俺、学校辞めたんだ。フランスへ行く。これから飛行機に乗る。……帰ってくる予定は、ない。」
「え…?」
突然の響の言葉に、言葉を失うちさがいた。
「お別れだ」
多分、ちさはまだ頭が整理できてない。響が何を言ってるのか、分からないといった様子だ。
響は続けた。
「ごめんな…。最後、ちさを困らせてばっかりで。…………元気でな」
その言葉で、響が言ってる事が本当なんだと確信したかのように、ちさの目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
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