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いつかまた〜78〜

[121]  友愛数  2009-07-06投稿
響との約束の時間まで、適当に時間を潰した。

ソワソワして落ち着かないけど、響を想うと、堪える事ができた。響は、今日、ちさに別れを告げる。


ごめんな、ちさ。
俺らのワガママで、振り回してばっかりで。




夕方。秋の足音が聞こえてきそうな夏の終わり。薄暗くなってきたその時、約束の時間が来た。



僕は、公園へ戻った。


まだ、二人の姿はない。

ベンチに座ってしばらくして、辺りを見渡すと…


いた。


公園へ入ってきた二人を見つけた。


並木の向こう側で、ちさはまだ僕に気付いていない。

足を止めた響が、

「ちさ」

声をかけた。


振り返ったちさに、数メートル離れた場所から、響は続けた。


「俺、学校辞めたんだ。フランスへ行く。これから飛行機に乗る。……帰ってくる予定は、ない。」


「え…?」


突然の響の言葉に、言葉を失うちさがいた。

「お別れだ」


多分、ちさはまだ頭が整理できてない。響が何を言ってるのか、分からないといった様子だ。


響は続けた。


「ごめんな…。最後、ちさを困らせてばっかりで。…………元気でな」


その言葉で、響が言ってる事が本当なんだと確信したかのように、ちさの目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。

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