アトラティウス島冒険記 3
そんな事が始まってからまた1年紀が過ぎた。
いつもと変わらない朝、世界が闇に包まれている事を知らず、ウーベル村に住むウーベが大井戸と呼ばれている湖に水をくみに行った。
これはウーベル村の人なら毎朝欠かさずに、1日に使う水を取りにいくというもの。
しかし、生まれてから17年間をウーベル村で過ごすウーベが初めて寝坊してしまった。
寝坊したのは30分程度だが、30分と言えど、この村では大きすぎる時間だ。
いつもの朝の湖は、まるで[縦仕切りの山脈]の東にある、[クック村]の商店街(島で1番の商店街)のような人だかりなのだが、30分たつと村人は用を済まし帰る。
するとこの場所は、墓場のような静けさに帰るのである。
そんな中、寝坊した事にちょっと悔しさを覚え、1人水をくんでいたウーベの後ろから、足音が聞こえてくる。
心の中で、「僕の他に寝坊した人がいるのか」と思い、その顔を一目見てやろうとしゃがんでいる体を重そうに後ろにやると、ウーベは一瞬戸惑う。
しゃがんでいたので目の前に見えるのは足だ。
それは当たり前で、ウーベが思ったのは、明らかに足の色が違うところ。
その色は昔、村人の[ハリス]が見せてきたお茶の色と同じで、ちょっと濃いめの緑色であった。
いつもと変わらない朝、世界が闇に包まれている事を知らず、ウーベル村に住むウーベが大井戸と呼ばれている湖に水をくみに行った。
これはウーベル村の人なら毎朝欠かさずに、1日に使う水を取りにいくというもの。
しかし、生まれてから17年間をウーベル村で過ごすウーベが初めて寝坊してしまった。
寝坊したのは30分程度だが、30分と言えど、この村では大きすぎる時間だ。
いつもの朝の湖は、まるで[縦仕切りの山脈]の東にある、[クック村]の商店街(島で1番の商店街)のような人だかりなのだが、30分たつと村人は用を済まし帰る。
するとこの場所は、墓場のような静けさに帰るのである。
そんな中、寝坊した事にちょっと悔しさを覚え、1人水をくんでいたウーベの後ろから、足音が聞こえてくる。
心の中で、「僕の他に寝坊した人がいるのか」と思い、その顔を一目見てやろうとしゃがんでいる体を重そうに後ろにやると、ウーベは一瞬戸惑う。
しゃがんでいたので目の前に見えるのは足だ。
それは当たり前で、ウーベが思ったのは、明らかに足の色が違うところ。
その色は昔、村人の[ハリス]が見せてきたお茶の色と同じで、ちょっと濃いめの緑色であった。
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