いつかまた〜80〜
僕は、その光景を見ても、不思議と冷静だった。
響の心が
泣いている
響は、苦痛の表情のまま、ゆっくりと、ちさから手を離した。
そして、背を向け、歩き出した。
少しずつ離れていく響の後ろ姿を見送るちさが、その時、
「響!」
叫んだ。
足を止め、振り返る響に言った。
「手紙…書くね!帰って来たくなったら、その時は、みんなで待ってるから!これは…!別れじゃないよ…!」
そして
「行ってらっしゃい!頑張って!」
流れる涙はそのままに、ちさは、最後に笑顔で響に手を振った。
響は、大好きだったちさの笑顔に見送られ、満たされたように、
「じゃあな!」
と、手を振り返し、公園から姿を消した。
響が居なくなった公園。
ザワザワと、並木が風に揺られて音をたてる。
ちさは、がくん、と膝を地面につけ、
「う……うぅぅっっ…!」
泣き崩れた。
響の心が
泣いている
響は、苦痛の表情のまま、ゆっくりと、ちさから手を離した。
そして、背を向け、歩き出した。
少しずつ離れていく響の後ろ姿を見送るちさが、その時、
「響!」
叫んだ。
足を止め、振り返る響に言った。
「手紙…書くね!帰って来たくなったら、その時は、みんなで待ってるから!これは…!別れじゃないよ…!」
そして
「行ってらっしゃい!頑張って!」
流れる涙はそのままに、ちさは、最後に笑顔で響に手を振った。
響は、大好きだったちさの笑顔に見送られ、満たされたように、
「じゃあな!」
と、手を振り返し、公園から姿を消した。
響が居なくなった公園。
ザワザワと、並木が風に揺られて音をたてる。
ちさは、がくん、と膝を地面につけ、
「う……うぅぅっっ…!」
泣き崩れた。
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