wakening?
修介が机にうつ伏せになって寝ていると由紀の友達の春香が話かけてきた。 「修君また由紀にいじわるしたでしょ〜」 春香の第一印象は『明るい』、それに声も大きめで居眠りしてた修介はうるさそうにした。 「いじわるなんかしてねぇよ。」 修介はだるそうに答えた。 「そう?でも怒ってるからちゃんと仲直りしたほうがいいよぉ」 春香はそういうとどこかへ行ってしまった。 「そんだけかよ…」 修介はつぶやくとまた机にうつ伏せになって寝てしまった。 いつもそんなかんじで学校生活を送っている。昼休みまでほとんど寝ていた。 チャイムがなると同時に修介は立ち上がり教室をでた。 昼食をとるためにいつものように屋上へ向かった。 屋上にくるとフェンスの近くまで行き地べたに座りこみパンを食べ始めた。 するとどこからか声が聞こえ修介はあたりを見渡した。 声がするほうには数人の男子生徒がいてどうやら女子生徒がからまれているようだった。 「ちょっと…!離してください…」 女子生徒は必死に抵抗していたが男子生徒はそれを無視して女子生徒を無理やりどこかにつれていこうとした。 「あぁ〜!さっさとこいよ!」 1人の男子生徒が強引に腕をつかんだ。 女子生徒は今にも泣き出しそうだった。 「お〜い由紀。いっしょに飯食おう」 修介がとぼとぼと男子生徒達がいるところに歩いてきた。 女子生徒は由紀だった。 「何だよお前!?」男子生徒の1人がにらんできた。 だが修介はそれを無視して由紀の手を握りその場から立ち去ろうとした。 「ちょっと待て!」 男子生徒が修介を止めようとしたが仲間の1人がそれを止めた。どうやらあきらめたらしい。 修介はまたフェンスのところまでくると座りこんだ。 「ほら、パン。1つやるよ。」 由紀は黙ってパンを受け取ると修介の隣に座りこんだ。 「…お前まだ怒ってんのかよぉ」 修介は乱暴に由紀の頭をなでた。
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