奈央と出会えたから。<379>
《あらっっ!!それは大変!!
ウチとしても、写真が送られて来たら、やっぱり無視は出来ないですからね!!》
《そうですよね?!
そうなると、やっぱ警察に連絡しますよね?!
だったら直接、警察に言えばいいのにって、あたしも思うんですケド。
そのコ、気が強そうに見えて、実は小心者なんですよォ。
だから今も、こうしてあたしが代わりに電話してるんです。》
《そっかぁ。そうなんだ?!
警察に連絡するコトによって、こっちが疑われる可能性だって否定出来ないしね?!》
《はい。》
ひゃあっっ☆
なんか、すごいコトになりそうな予感。
よりによって、今日のゲストは、森宮のお父さんなのにっっ。
教育委員会の教育長だよっっ!!
だ‥大丈夫なの???
《あのォ‥‥。
実は、あたしがこれから、その写真をそちらに送るコトになってるんですよォ。》
《マジで?!ミズホちゃん?!
いや〜これは、すごいコトになってきました!!
おそらく、番組始まって以来の緊急事態かもしれません!!
それでは、ここで早速、今日のゲストでいらっしゃいます、森宮先生にお話を伺ってみたいと思います――》
ザワザワザワザワ―――\r
教室内がざわつき始めた――
そりゃそうよね。
いきなりのFM生放送に、
その内容が“クサの栽培”だもん。
“おい?!このゲストの森宮って、教育委員会の教育長だろ?!
この放送内容ヤバくね?!”
“おぅ。でも何か、面白いコトになりそうじゃね?!”
“しっ!!静かにしろッッ!!
聞こえねーだろがッッ”
クラスメイト達も、始めは、このFM放送に不満そうだったケド、
話の展開が、思わぬ方向へ向かい始めたからか、
だんだん、みんな真剣に聞き出したんだ。
渋川は、森宮のお父さんがゲストだと分かったトキ、
眉間にピクリとシワを寄せたケド、
今の所、特に表情を変えずに、モグモグと下品に給食を口元へ運んでいた。
ドキドキドキドキ――
聖人の言っていたコトが、もうすぐ分かる?!
あぁ。なんかすごく緊張して来たっっ。
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