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汚染 163

[114]  ふく  2009-07-08投稿
自分の声が思った以上に明るくて
少しだけ緊張は取れた

食事をしながらいつもと変わらない会話
ちゃんと笑い合えていたし恐れていた沈黙もない

私の不安は口にはしなかった
今はそれがいい
この笑顔が消えてしまうから
せめて今は楽しい時間であって欲しい
脳裏にあるのは苦しみだったけど出かかる言葉は飲み込んだ

お店を出ると貴方は私の手を握った
嬉しかった
だけど素直に喜べなかった

いつもの公園のベンチに座った
もうどうでもいい
考えるのは止そう
一瞬はそう思えた
貴方が優しかったから

だけどその思いは崩れた
貴方が私にキスをしようとした瞬間に解けた
キスを避けたのは嫌だったからじゃない
その行為に流されたくはなかったから
本当に何も聞けなくなってしまうから

その時の貴方の悲しそうな表情\r
直視出来なくて目を伏せた
息を飲んで目を閉じた
逃げてはいけない
進まなければ苦しみ続けるだけ
深呼吸を一つして貴方を見た
相変わらず悲しそうに私を見るから気持ちが萎えそうになる

『ねぇ』
やっと出た言葉
『何?』
貴方の不安そうな声
『正直に答えて欲しい』
『うん、何?』
貴方の不安そうな表情\r

『私の事、もう好きじゃないよね?』
口にして怖くなった
貴方の返事がどうなのか
『そんな事はないよ、変わらない』
手を強く握り貴方はそう言った
『嘘つき』
そう言ったら涙が溢れて来た

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