キャッチボール 第17話
午後6時半。龍吾はきぬ総合病院にいた。
「母ちゃん…。」
龍吾は涙が止まらなかった。
「無理…してたんだな。」
母ちゃんは目を瞑ったままだ。すると、
「飯岡さん。お姉さんだけ、来て下さい。」
「あっ…はい。」
姉ちゃんが立ち上がろうとする。龍吾は姉ちゃんだけと言うのが我慢できなかった。
「何でオレは…オレももう中2だ!」
すると姉ちゃんは、
「あんたは、お母さんの側に居てあげて。」
姉ちゃんの優しい言葉に、龍吾は頷くしかなかった。
「脳溢血です。」
「脳…溢血?」
「簡単に言えば、脳の中の血管が何らかの原因で切れて、血が溢れ出すと言う病気です。」
「そんな…。」
「今夜が山です。」
「山…ということは?」「今夜が…生死の分かれ目かと…。」
姉ちゃんは、医者にすがりついた。
「お願いします。お母さんは…私たちの大切な家族なんです。お母さんがいなくなったら…私たち生きていけないんです。」
「………。」
医者にはもう…言う言葉はなかった。
「母ちゃん…。」
龍吾は涙が止まらなかった。
「無理…してたんだな。」
母ちゃんは目を瞑ったままだ。すると、
「飯岡さん。お姉さんだけ、来て下さい。」
「あっ…はい。」
姉ちゃんが立ち上がろうとする。龍吾は姉ちゃんだけと言うのが我慢できなかった。
「何でオレは…オレももう中2だ!」
すると姉ちゃんは、
「あんたは、お母さんの側に居てあげて。」
姉ちゃんの優しい言葉に、龍吾は頷くしかなかった。
「脳溢血です。」
「脳…溢血?」
「簡単に言えば、脳の中の血管が何らかの原因で切れて、血が溢れ出すと言う病気です。」
「そんな…。」
「今夜が山です。」
「山…ということは?」「今夜が…生死の分かれ目かと…。」
姉ちゃんは、医者にすがりついた。
「お願いします。お母さんは…私たちの大切な家族なんです。お母さんがいなくなったら…私たち生きていけないんです。」
「………。」
医者にはもう…言う言葉はなかった。
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