携帯小説!(PC版)

夜海

[245]  カイ  2009-07-10投稿
夏の終わり、仕事を終えたその足であの場所に向かった。 「夜海」よるうみ

夜に見る海だから夜海。昔よくそう呼んでいた。

近くのコンビニで買った缶コーヒーを片手にタバコをふかした。

あの時と同じように。

涼しくなった夜風が通りすぎて秋の到来を感じさせた。

ここへ来るとまた会えそうな気がする。二人で語った時間が蘇る。 

きみとの別れをいくら悔やんでも現れるはずもないのに・・・


 夜海はただ静かに風に揺られていた。



 俺は腰を落とし海面に過去を映してぼんやりと眺めた。



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