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竹の道

[100]  愛君  2009-07-10投稿
京都市内が一望できる。梅雨空の合間から青空が見えていて、比叡山の麓付近が鮮明に明るい。

今、僕は或回病院の玄関脇で、今か今かと、待ち続けている。

年寄りが圧倒的に多い病院の中で、一人、若い女性が、大腿部を半分ほど見せて座っていた。

その足をさすっていた。そして、携帯をしきりに見ていた。

ここは病院の中。携帯は厳禁のはず!
注意がいこうというもの。独り者のスケベ心で見ていたいたわけではない

僕が呼ばれた。尿検査の説明を受けた。採尿カップを持ってトイレに行き、出てみると、その女性が手洗い場の蛇口の縁にお尻を下ろしていた、

「大丈夫かな? お尻に水が付かない?」

これが話のきっかけだった。

(次回につづく)

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