携帯小説!(PC版)

夜海

[283]  カイ  2009-07-11投稿
今から五年前、俺(翔)25歳は会社員でありながら休日を返上してアルバイトをしていた。

なぜかというと、単純に金がなかったわけだが、一ヶ月前に別れた亜紀子(25)歳が原因だった。

俺と亜紀子は遠距離恋愛をしていた。会うだけでも金がかかる。

一回のデートで二万以上は使っていた。彼女もデート代は出してくれたが週一回のペースで会っていた為、大きな出費だった。

当時、安月給で一人暮らしをしていた俺にとってそんな生活が長く続くはずもなかった。

翔:もう金がもたねーよ、会う回数減らそ?

亜紀子:そんなの我慢できない。今のペースに慣れちゃったから今更減らすなんてできない!

翔:んなこと言っても最初っから遠距離って分かって付き合ったんだから仕方ないよ。

亜紀子:なんでそんなにお金ないの?情けない。だったらタバコ減らすとか食費抑えるとかすればいいじゃん。なんで私ばっかり我慢しなきゃいけないの!

翔(んなこと言われても・・・)

返す言葉がなかった。

お互い金のなさに喧嘩の回数が増えていった。



そして破局した。



 結局世の中金かよ、はぁ・・・

愚痴とため息ばかり出た。

亜紀子と別れてから財布の中身は干からびていた。貯金もなくなった。

来月の車のローンどうしよ・・・会社の付き合いで出費も多いし・・・

焦りと苛立ちが責め立てた。

考えた末アルバイトをすることにした。

休日を返上しての引っ越しのアルバイトだ。

最初はなんで休みも働かなきゃならねーんだと思っていが、ルートと営業をして毎日同じ繰り返だった俺にとって新鮮な場所だった。

もともと体を動かすことが好きだったので汗をかくことがなにより気持ちよかった。

そして終わったあとのビール、いや発泡酒がめちゃくちゃうまい。

亜紀子と別れて金もなくなり落ち込んでいたが新しい一人の生活をそれなりに楽しんでいた。


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