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草食な彼

[205]  りんか  2009-07-12投稿
どうすればいい?


「りんか?」
「ん?ごめんなさい。もうしないね」
「りんか?」
りんかは、花火を見ていたが。
えっ今、りんかって呼んだ?
「はっぁい?ごめん。少し酔いがまわった?あれのぼせた?」
「りんか?大丈夫?」
りんかは、のぼせて幻聴が聞こえてるような気がした。かずがりんかと、呼んでるような?
夢かもね。酔って、風呂に入ったからかなぁ?
かずは、あたしのことは
りん姉と呼ぶはずだしー
「かず?あたし出るは、夢見てるかも、気持ちの良いまま目覚めたいしー、でも、夢なら」
「大丈夫?りんか?」
「かずが、あたしの名前呼んでる。嬉しいなぁ」
「え?なんで?」
かずは、意味が解らなかった。
「だってー、かずはいつもねえさんと呼んでるからさー。うふふ。あー可笑しいね。」
かずは、りんかの酔いがかなり回ってやばい感じがしてきた。
「りんか、出ようか?」
「うん、でまちゅ」
かずは、その時初めてりんかの方を見た。しっかり、バスタオルを体に巻いていた。少し期待した
自分が恥ずかしかったが
りんかは、のぼせたようで一人で出られない。

いつも、しっかりしているりんかだが、ここまで動けないりんかを見たのは、初めてかもしれない
「りんか、俺につかまって」
りんかの手が、首に絡み付いた。かずはドキッとした。自分の心臓の音が聞こえて来た。
「かずくん、りんかは一人で立っちできまてん」
何故、幼児言葉?初めて聞いた。
かずは、りんかの腰に手を当てて、救い上げた。
りんかの華奢な身体に初めて触れた。なんて軽いんだろう。強く抱きしめたら、折れてしまいそうだ。
「りんか…可愛いね。」
「ん?ありまとう。チュウ」
りんかは、ほっぺにキスをした。
かずは、それだけで、腰が抜けて湯舟の縁に抱っこしたまま、座ってしまった。やばい。かずは、野性の野獣が戻ってきそうだった。

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