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夜海(4)

[281]  カイ  2009-07-12投稿
夜のアルバイトを始めて数日後、裏でグラスを洗っていると一人の女性が声をかけてきた。この店で人気の京香だ。

京香:新人さんだよね、若いでしょ?いくつ?

翔:25です。でも京香さんも若いですよね?
京香:私はもうオバチャンだよ。28だもん。ハハっ

彼女の高くて通る声が響いた。
 
 オバチャンと言いながらも容姿は美しく清潔で品のある人だった。

それが彼女との初めての会話だった。きれいで明るい、そんな印象を持った。

それから京香と頻繁に話すようになった。
京香:今日もご苦労さん。ちょっと聞いてよー、私の彼氏超ムカつく。

京香の愚痴が始まった。

京香:ねーどう思う?

翔:まぁ、同じ男としてそれはおかしいですね。

話を合わせる為に当たり障りのないな返答をした。

京香:でしょー、おかしいでしょ。

そう言いながら接客へとテーブルに戻っていった。


3日後、いつものように京香が話かけてきた。

京香:そういえば翔くんて彼女いるの?それとも既婚者?

翔:いや、結婚もしてないし彼女もいないですよ。

京香:ウソ〜モテそうなのに。

翔:全然モテないですよ。実はちょっと前に別れたばっかりなんです

京香:なんで別れちゃったの?

簡単に説明をした。

京香:まっ、いろいろあるよね、私も彼氏と別れたし。

翔:別れちゃったんですか?

京香:うん、ムカつくし、旦那もうるさいし。

翔:結婚してたんですか?

よくよく聞いたら子供もいた。

ようは不倫をしていわけた。

俺は不倫していたことに対して深く追求しなかった。いろんな事情があるんだろと人ごとだった。


この時まだ、彼女が心に深い傷を負っていることに気付いていなかった。彼女の明るい振る舞いからは想像もできなかった。




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