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夜海(5)

[166]  カイ  2009-07-12投稿
それから数日後、昼の仕事を終え、店に向かい車から降りると京香がちょうど店から出てきた。

京香:おはよーっす。

いつもの調子で声をかけてきた。そして二人で一服して裏口に向かった。

扉の前で京香が突然小声で

京香:ねぇ番号教えてよ。

翔:えっ、店にばれたらまずいっすよ。

キャバクラではほとんどの店が嬢とボーイの恋愛を禁止している。その為、携帯番号も社員以外は交換してはならない。この店も例外ではなかった。

京香:ばれなきゃ大丈夫だよ。

禁止されているとはいえど女性から番号を聞かれるのは嫌なわけじゃない。むしろ綺麗な人なだけに内心舞い上がっていた。

翔:ここはまずいからまた隙をみて交換しましょう。

舞い上がった感情を殺してこたえた。



それから二週間たったが交換するタイミングもなく、京香も全くその話題に触れてこなかった。

(もう忘れてんだろうなぁ。あの時もその場のノリでいったんだろうなぁ)


ところがある日のことだった。
 
 翌日の仕事が早かった為、店の上がり時間を早くしてもらった。そして駐車場に向かった。
 すると後ろから京香の声が聞こえてきた。

京香:あれ、上がり?私もぉ。

翔:お疲れ様です。

二人で車の前まで歩いた。

(やっぱ忘れてる・・・)

と思った矢先、

京香:ねぇ番号教えてよ。私と交換すんの嫌なんでしょ!

頬をふくらませて言った。

翔:嫌じゃないっすよ。

ちょっと焦りながら応えた。

二人は周りを見渡し車と車の間にしゃがみ込んだ。そして赤外線で京香の番号とアドレスを受信をした。

京香:じゃあメールしといてね。お疲れっ。

俺は家に着いて早速メールを送った。

しばらくして返信が帰ってきた。

七海(ナナミ)だよ。よろしくね(^0^)/


この時初めて彼女の本名を知った。


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