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スーツとドレス?

[308]  百合子  2006-07-21投稿
入店してから2ヵ月。私はナンバー2になっていた。この世界は中学校を卒業してから2年目になる。目立って美人でもない私は、その分頭を使ってはたらいた。落とせない男はいない。そんな自信があった。
ある日、修二が言った。『おまえ俺のこと何も聞かないよな』『そうかな』
『俺の家がどこあるかとか』
私は何も答えずに布団に入った。
そういえば、何も聞いていない。私が入店して寮にはいったと同時に修二は私の部屋で寝泊りするようになった。当たり前のように思っていた。時々帰ってこない日があった。
どうせ、店のボーイ達と呑んでるんだろう。そう思っていた。
ときどき気になっていたけど、あまり深く考えないようにしていた。
『俺、結婚してる』
布団の中から『結婚』と『子供』という言葉が聞こえた。
静かに寝ているふりをした。
休みの日に久々に地元の友達と会った。
『そういえば裕子の彼氏さんて』
『彼氏?』
『彼氏じゃないの?』
彼氏という言葉に違和感を感じた。
あの日から、私は専務とホステスとして距離を置こうとしていた。
利用されている。そう感じるようになった。
けれど、離れることはできなかった。

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