携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> スーツとドレス?

スーツとドレス?

[262]  百合子  2006-07-21投稿
ときどき休みを2人合わせることがあった。毎回休みが一緒だと怪しまれるからと言っていた。2人の関係に薄々気付いている人もいるようだった。
月に1度は夜中に仕事が終わってから高速を飛ばして遠出をした。
車の中では特別な会話もない。そんな中修二の携帯は15分おきくらいになる。『おつかれさま。今日は休みだよ。』
話方ですぐにわかる。
だいたいが店の女。ときどき店の社長やボーイ。
『ん?今?1人だよ。いや、ちょっと実家に用事でさぁ』
これは店の女だ。
『百合子も一緒だよ!』横から大きな声で叫んでやりたいくらいだった。
『そんなこと言うなって。ちゃんと話聞くから。なっ。がんばれよ』
どうせ、店の女がこう言っているんだろう。
『修二がいないと働きたくないー。ねぇ、今どこにいるの?』
常にこんな調子だ。ときどき甘えるような声が電話口から漏れている。
私は何も聞いていないふりをする。
みんなに同じことしてるの?家に帰らなくていいの?子供は?
プライドが何も聞けなくする。私はただ大人しく、ついていく。いい女を演じながら不安だけが増えていった。

感想

感想はありません。

「 百合子 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス