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夜海(9)

[164]  カイ  2009-07-16投稿
しばらくすると七海が沈黙を破った。
七海:私ね、辛いことがあるとよくここへ一人で来るんだ。

(たまたま立ち寄った場所が七海のよく来る場所だったとは・・・)

七海:夜の海ってなんか好きなんだよねぇ。

翔:なんかいいねぇ。俺も海は好きだよ。昼間はよく見るけど夜の海も悪くないね。なんていうか静かでちょっと寂しいっていうか。でもやさいいみたいな。よく分かんねーけど落ち着く。

七海:うん。全て見透かされてるっていうか、聞いてくれてる気がする。

またしばらく海を眺める二人・・・


七海:私ね、昼間はピアノ教えてるんだ。小さい頃からずっとピアノやってるの。

話を聞いていくうちに彼女はプロのピアニストだということが分かった。

翔:すげ〜!!

彼女が音楽の話をする時の顔は生き生きしていた。

翔:俺はずっと野球をやってたんだ。こう見えてもバリバリやってたんだよ。高校も野球推薦で甲子園常連校に入ったんだ。結局甲子園は行けなかったけど。だから全然勉強してない(笑)

七海:そぉなんだぁ、すごいじゃん!

翔:あの時はひとつのことにあんなに夢中になれたのになぁ。それが今じゃ・・・最近俺の価値ってなんなのかなって思うよ。好きなこと出来るってホントに幸せなことだと思うよ。

七海:そぉだね、私から音楽とったら何もないもん。


『二人で初めて行った夜海。今でも鮮明に

覚えている。あの時の空間がとても心地よ

かった。もしかしたらあの時から七海のこ

とを意識しだすようになったのかもしれな

い。』

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