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スラム part61

[511]  やいち  2009-07-20投稿
バァン!!

「一本!!それまでぇ!!」
審判の声。

背負い投げ一本。
よしっ!!
修二は心の中でガッツポーズをする。

だんだんいけてきてる。

「両校並んで。」
審判の手が修二たち本山高校に上がる。
「礼!!」
互いに礼。

試合畳(しあいだたみ)からおりた。

「これで二回戦突破だね。」相葉先生が言った。

「よ〜し、次が三回戦かぁ。修二、相手どこ?」
悠が言った。
「今からだろ?三回戦の相手が決まんの。」
修二が答える。

「さっき始まったけど、たぶん正台高校だろうね。去年ベスト8でシードらしいしね。」
相葉先生が言った。

「正台!?マジッスか。」
賢之助が言った。
「あれ、やっぱりベスト8ってマズイの?」
相葉先生が苦笑いを浮かべた。

「そりゃベスト8は強いっすけど、俺には好都合っすよ。」
賢之助が笑った。
「去年の個人戦正台の選手に負けたんだよな。賢ちゃん。」
慶吾が言った。

「あぁ、だからリベンジだ。」
賢之助は笑ったままだ。


「すぐには俺らの三回戦こないけど準備してけよ。」
修二が言った。

次勝って翔星か。
案外すぐだったな。

そう考えながら正台の試合を眺めていた。

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