愉快なかんじょうろん(1)
例えば、そう。
カエデちゃんの話をしよう。
■□■□■□■□
現代に生きる女子高生。JK。カエデちゃん。
カエデちゃんは大人しくてマイペースでサブカル好きな女子である。
クラスでは目立つ存在ではないけど、それでもカエデちゃんは皆から好かれていた。もともと嫌われる要素がない子だったのだ。
しかしながら
カエデちゃんには誰にも言えない秘密があった。
彼女は同性愛者。
レズ、ビアンだった。
しかもカエデちゃんは今、恋をしていた。
それはいつも同じグループで行動しているサナエちゃんだった。
もちろんカエデちゃんは、叶わぬ恋だと分かっている。
サナエちゃんにはちゃんと好きな男子がいるのだ。
カエデちゃんはそれを知っていた。
ちゃんと分かっている。
しかしカエデちゃんの想いは日に日に募るばかり。
サナエちゃんの前では毎日自然に振る舞うのがやっとだった。
時を同じくして、クラス後方の席からカエデちゃんを眺める男子がいた。
眼鏡のハマベ君だった。
ハマベ君は、はじめてカエデちゃんを見たときから、彼女を意識していた。
それが恋だと確信するのに時間はかからなかった。
ハマベ君は、カエデちゃんのことが好きだ。猛烈に。
ハマベ君。
眼鏡のハマベ君。
カエデちゃんが別の生徒に恋をしているとも知らずに。
しかもそれが同じクラスの女子なんて、知るはずもない。
カエデちゃんの話をしよう。
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現代に生きる女子高生。JK。カエデちゃん。
カエデちゃんは大人しくてマイペースでサブカル好きな女子である。
クラスでは目立つ存在ではないけど、それでもカエデちゃんは皆から好かれていた。もともと嫌われる要素がない子だったのだ。
しかしながら
カエデちゃんには誰にも言えない秘密があった。
彼女は同性愛者。
レズ、ビアンだった。
しかもカエデちゃんは今、恋をしていた。
それはいつも同じグループで行動しているサナエちゃんだった。
もちろんカエデちゃんは、叶わぬ恋だと分かっている。
サナエちゃんにはちゃんと好きな男子がいるのだ。
カエデちゃんはそれを知っていた。
ちゃんと分かっている。
しかしカエデちゃんの想いは日に日に募るばかり。
サナエちゃんの前では毎日自然に振る舞うのがやっとだった。
時を同じくして、クラス後方の席からカエデちゃんを眺める男子がいた。
眼鏡のハマベ君だった。
ハマベ君は、はじめてカエデちゃんを見たときから、彼女を意識していた。
それが恋だと確信するのに時間はかからなかった。
ハマベ君は、カエデちゃんのことが好きだ。猛烈に。
ハマベ君。
眼鏡のハマベ君。
カエデちゃんが別の生徒に恋をしているとも知らずに。
しかもそれが同じクラスの女子なんて、知るはずもない。
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