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夕焼けラッキーストライク

[253]  2009-07-23投稿
『ねぇ…神様って居ると思う?』

「居るさ♪」

『どこに?』

「多分神社とか…
後は路地裏とか?」

『なら…神様って…
要ると思う?』

「要るさ♪」

『何で要ると思うの?』

「神様が要るから
薄っぺらな希望が持てるし♪
後は神社で夜店があるしさ♪」

彼と私のいつもの会話
最初は不思議だなと思った

眠そうに外を見て
無関心に人を見て
いつも笑顔な彼

偶然と必然が
紙一重で吹き抜けて
今私は彼と居る


彼の神様の変わりに
私はなれない…かな…

ふとこんな風に
思ってしまったり

「なぁ♪聞いていい?」

珍しく彼から質問だ
彼は私の返答を待たずに

「正義の味方って…
居ると思う?」


まぁ答えるんですけどね…


『警察とかは
一応正義の味方って
事になってるよ?』

「じゃなくて〜
ライダー的なアレ」

『居るわけ無いじゃん』

少し呆れながら首を振る
『居て欲しいの?』

「全然♪居たら俺が
キックする気♪」

そう言うと彼はまた
煙草に火をつける

「正義の味方って嫌いなんだ♪
だから居たらキック!
居ないなら平和だ♪」
ケラケラと笑いながらまた煙を吐き出す

『何でキック?』

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