キャッチボール 第26話 〜逃亡〜
「お願い。転校しないで。オレ…みーくんがいないとダメなんだ。」
「……。」
「オレ…みーくんとずっと友達でいたいんだよ。」
僕はうつむきながら、
「転校…僕もしたくない。でも…」
「でも?」
「僕の意見なんか…今の家族じゃ聞いてもらえる訳ないし、転校は…強制的にさせられるかもしれない。どうしよう…。」龍吾は泣きながら、
「オレが行かせない。大丈夫。もし行くことになったら、オレが行く直前に車から引きずり降ろしてやる。みーくんが望んでない転校をさせるなんて、親は自分のことしか考えなさすぎだよ…。」「ありがとう。」
噂をすれば…
「ここらへんにいるはずだな。」
遠くから近づいてくる父の声。
「来やがった。ここじゃバレる。逃げよう。」
「うん。」
再び一目散に逃げた。
「あっちに逃げよう!」2人は雑木林に隠れた。「やべぇ。体力がもたねぇよ」
龍吾は殴られた時の痛みと、走ってきた疲れがもう溜まっているが、1番心配したいのはみーくんだった。龍吾より体力もないし、かなり殴られている。
案の定、みーくんはぐったりしていた。
「みーくん!みーくん!大丈夫か?」
ピクリとも動かない。
「おい!みーくん!」
そういえば走っているときにみーくんと話していない。龍吾はそう思った。
まさか…
龍吾の頬に冷や汗がつたう。
「オレのうちに…でもチャリが…。」
自転車は西中前にある。しかも…龍吾だけ帰るのも…
今逃げたら、すぐ追いつかれて、同じ事の繰り返しだ。
足音はどんどん近づいてくる。
枝を踏む音。
これでは、やられるのも時間の問題だ!
「みーくん!目を覚ませよ!近づいてきたよ!」目を覚まさない。
「みーくん!」
目を覚まさないみーくんを守る方法…。
龍吾は、ある決意をした。みーくんを必ず守り抜いてみせるって。
オレがどんなにやられても。
「……。」
「オレ…みーくんとずっと友達でいたいんだよ。」
僕はうつむきながら、
「転校…僕もしたくない。でも…」
「でも?」
「僕の意見なんか…今の家族じゃ聞いてもらえる訳ないし、転校は…強制的にさせられるかもしれない。どうしよう…。」龍吾は泣きながら、
「オレが行かせない。大丈夫。もし行くことになったら、オレが行く直前に車から引きずり降ろしてやる。みーくんが望んでない転校をさせるなんて、親は自分のことしか考えなさすぎだよ…。」「ありがとう。」
噂をすれば…
「ここらへんにいるはずだな。」
遠くから近づいてくる父の声。
「来やがった。ここじゃバレる。逃げよう。」
「うん。」
再び一目散に逃げた。
「あっちに逃げよう!」2人は雑木林に隠れた。「やべぇ。体力がもたねぇよ」
龍吾は殴られた時の痛みと、走ってきた疲れがもう溜まっているが、1番心配したいのはみーくんだった。龍吾より体力もないし、かなり殴られている。
案の定、みーくんはぐったりしていた。
「みーくん!みーくん!大丈夫か?」
ピクリとも動かない。
「おい!みーくん!」
そういえば走っているときにみーくんと話していない。龍吾はそう思った。
まさか…
龍吾の頬に冷や汗がつたう。
「オレのうちに…でもチャリが…。」
自転車は西中前にある。しかも…龍吾だけ帰るのも…
今逃げたら、すぐ追いつかれて、同じ事の繰り返しだ。
足音はどんどん近づいてくる。
枝を踏む音。
これでは、やられるのも時間の問題だ!
「みーくん!目を覚ませよ!近づいてきたよ!」目を覚まさない。
「みーくん!」
目を覚まさないみーくんを守る方法…。
龍吾は、ある決意をした。みーくんを必ず守り抜いてみせるって。
オレがどんなにやられても。
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