携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> desteny??

desteny??

[334]  meeco  2009-07-25投稿
「もしかして、自分で見て、興奮しちゃった?」

中川は、煙草に火を着けながら、冗談を言う様に、そう言った。

「そんな訳、無いじゃない・・・。どうしたいの?こんな事して。」

必死に言葉を返した。中川が、私をどうしたいのか―\r
本当の目的は、何なのか―\r
私は、知りたかった―\r

「どうしたい・・・。この間も話したろ?香里の身体が、欲しいって。今まで、手に入らなかった物は無かったんだよね・・・。地位も、金も何でも、親が与えてくれるし、女も、優しい言葉の一つを掛けてやりゃあ、ホイホイ付いて来る、安い女ばっか・・・。五年前、香里をレイプした時、気が付いたんだ。俺が、求めてるのは、汚れて無い、香里みたいな女を俺の色に染め上げる事だって・・・。」

「私は・・・、貴方の只の道具だって事なの?馬鹿な事、言わないで!!」

中川が、写真を何枚撮って居るのか―\r

それを聞くまで、帰る訳にはいかなかった。

冷静にならなければ―\r

正論を言っても、きっと、偏った考えの中川には、響かないだろう―\r

「道具だと言われれば、間違っては、いないだろうな。」

「写真、何枚撮ったの?」

そう言っている間にも、全身が震え、巧く話せなかった。

「震えてるの?俺の事、恐い?怖がられた事なんて無いから、興奮しちゃうよ。」

「質問に、ちゃんと答えて。」

「写真?二百枚位じゃん?」
「二百枚・・・?」

唖然としていた―\r

単純に計算して、二百枚の写真を返して貰うには、二百回、中川に逢わなければいけないのか―\r

馬鹿げた、勝手な中川の提案を、本気で考えていた―\r
「写真、全部返してよ。」

駄目もとで、中川に交渉してみる―\r

「これしか持って来てねぇから、返せねぇな・・・。」

また、私は、写真に目が行った。

目を思わず、覆いたくなる様な光景が飛込んで来た。
同時に、この間、眠りに着く前までの出来事が、全て、順序通りにフラッシュバックした―\r
気が付くと、私は、ローテーブルの上に、無造作に置かれたその写真を、粉々に破き、中川の胸元目がけて、投げ付けていた。

中川は、表情一つ変えずに、私にこう言い放った。

「これ、破かれたとしても、データーは残ってるから、何とも無いよ。」

「えっ・・・?」

「写真、焼いただけなんだよ。それ位、解ってるもんだと思ってたけど。」

もう、全て、お手挙げだった―\r

「まさか・・・。このまま、帰れるとは思ってないよね?香里も子供じゃ無いんだから、分かるか。」

中川の言葉の真意を理解出来る程、私は、大人じゃ無かった―

感想

感想はありません。

「 meeco 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス