(仮)消えた男…陰の薄い恋…30-2
臨(リン)「えっ!?」
安野 丈 は臨(リン)の直ぐ後ろに居た。
女神「ウフフ。臨(リン)もバカね。さっき私が 丈 を少し再生しておいたのよ。」
臨(リン)「そ、そんな…。」
丈「砂になりな!」
と言って安野 丈 は臨(リン)に触れようとした!
その時、パァーンと銃声がした。
轟刑部が安野 丈 を撃ったのだ。
安野 丈 は前のめりに倒れながら水のカッターを轟刑部に向けて放った。
その水のカッターは今までのとは違い、直径が1メートル程の大きなカッターだった。
その水のカッターは轟刑部の体を通り抜けた。
もちろん威力も今までのものとは違った。
轟刑部の体が左肩から右脇腹にかけて、ゆっくりと半分に滑り落ちていく…
轟刑部「グッ…グッ…グアァァ…」
安野 丈 は背中を撃たれてれていたが、致命傷ではなかった。
臨(リン)は、すかさず安野 丈 を真空の球体へ包もうとした。瞬間、臨(リン)の動きが止まった。
いや、臨(リン)が止まった訳ではなかった。
時間が止まったのだ!
何も可も動かない。
女神が時間を止めたのだ!
女神が時間を止められるのは2分程度だった。
女神は伊井 香 からディスクを奪い!牧刑事の拳銃で臨(リン)に向けて発砲し!安野 丈 を連れだそうとした、その時!女神の髪が少し靡いた。
女神「なんで風が!?」
風は更に強く吹いて来た!
女神は風が吹く方を見た。
風が吹く方向には…伊井 香 が立っていた!
女神「なんで?嘘よ!?時間は、まだ止まっているのよ!動けるのは私だけよ!な、なのに何でアナタが!?」
風は伊井 香 から吹いていた。
伊井 香 の髪は激しく風で乱れ、声にならない叫びを女神に向けて発した!
その風と声の波動は瞬時に女神を襲った!
女神の顔の皮膚がボロボロと落ち醜い顔が顕れた。
つづく
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