真実 37
「転勤、決まったよ…北海道だって…」
淳は呆然としたまま亜子に電話した。
「?…北海道?…転勤ってうちが?…」
寝ていたからなのか、突然過ぎるからか状況がすぐには飲み込めなかった…。 「え−!!!!!!」
亜子は大声を出した。
全国転勤と言って、こんなに端から端まで行くのだろうか…、しかも雪国の生活なんてした事のない、亜子と子供達…。どれだけ寒いか想像出来ない位だ。でも寒い事は明らかで、9月に入ってもまだまだ暑い九州にいる亜子には想像を絶するものがあった。
そんな折り、淳の元嫁が住んでいた家を貸す為に不動産会社から連絡があった。
「とにかく、ゴミがすごいんです!!」
不動産会社の片岡はかなり呆れながら電話をした。 「元々住んでた人ってどんな人なんですか?」
淳は離婚した元嫁が住んでいた事を説明した。
「二階の一番奥の部屋にドアが開けにくい程、詰まっているんですよ。」
淳達に対する嫌がらせとはすぐに淳は判ったが、長女が使っていた部屋にゴミを詰めていく神経がわからない。ただ単に、困らせてやろうと言う事だろう。
「けど、嫌がらせの為なら、面倒な事もする奴だし、きっと引っ越業者に詰めさせてると思うよ。自分から手を汚す奴じゃない。人に命令してやらす奴だから。」
淳は片岡と電話を切ってから亜子に話した。
「少なくとも、一応気に入って購入した家にゴミを置いていくなんて、礼儀知らずもいいとこね。元々貴方への感謝なんて無かったしね。まず『嫁』って主張するだけで、貴方を全く理解してなかったのは、前に話した時に判ってるもの。 人や物に対して何でも当たり前と思ってるしね…」 亜子も淳も呆れた。とにかく不動産会社に現状の写真を送ってほしいと頼んだ。
淳は呆然としたまま亜子に電話した。
「?…北海道?…転勤ってうちが?…」
寝ていたからなのか、突然過ぎるからか状況がすぐには飲み込めなかった…。 「え−!!!!!!」
亜子は大声を出した。
全国転勤と言って、こんなに端から端まで行くのだろうか…、しかも雪国の生活なんてした事のない、亜子と子供達…。どれだけ寒いか想像出来ない位だ。でも寒い事は明らかで、9月に入ってもまだまだ暑い九州にいる亜子には想像を絶するものがあった。
そんな折り、淳の元嫁が住んでいた家を貸す為に不動産会社から連絡があった。
「とにかく、ゴミがすごいんです!!」
不動産会社の片岡はかなり呆れながら電話をした。 「元々住んでた人ってどんな人なんですか?」
淳は離婚した元嫁が住んでいた事を説明した。
「二階の一番奥の部屋にドアが開けにくい程、詰まっているんですよ。」
淳達に対する嫌がらせとはすぐに淳は判ったが、長女が使っていた部屋にゴミを詰めていく神経がわからない。ただ単に、困らせてやろうと言う事だろう。
「けど、嫌がらせの為なら、面倒な事もする奴だし、きっと引っ越業者に詰めさせてると思うよ。自分から手を汚す奴じゃない。人に命令してやらす奴だから。」
淳は片岡と電話を切ってから亜子に話した。
「少なくとも、一応気に入って購入した家にゴミを置いていくなんて、礼儀知らずもいいとこね。元々貴方への感謝なんて無かったしね。まず『嫁』って主張するだけで、貴方を全く理解してなかったのは、前に話した時に判ってるもの。 人や物に対して何でも当たり前と思ってるしね…」 亜子も淳も呆れた。とにかく不動産会社に現状の写真を送ってほしいと頼んだ。
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