毒 3
俺には最近、気になる人が居る。
度々見かけるショートヘアで背が高めの綺麗な女性。
前々から気になったんだ。
だけどまだ一度も対応した事がねぇ。
ジジババばかり俺の所にまわって来やがる。
その娘とは、携帯関係をきっかけにしてでも仲良くなりたかった。
お?願いは通じるもんだな。
今日も来た、あの娘だ。
…よっしゃ!
俺には客がついてねぇ!!
「お客様ー?こちらにお座りください。
今日はどのようなご用件ですか?」
「はい…また携帯を落としてしまって…電源がすぐ落ちてしまうんです。」
「ははは!この前も落としませんでしたか?」
隣で話を聞いてた限りな。
「あ…その通りです…。度々すみません…。」
…くぅ〜っ!
なんて可愛いんだ。
控めな所もいい。
性格も顔もドストライクなんだけど。
「いいんですよ?では、少々預からせてもらいますね。」
俺はその娘のメールアドレス、電話番号など基本的なデータを全て暗記した。
暗記は得意分野なんでね…?
「こちら、代替機になります。一週間後くらいにこちらから連絡いたしますので。」
ね…、佐倉 友香さん?
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