携帯小説!(PC版)

a lie 3

[350]  ちぃ  2009-07-27投稿
そ う た


そ う た?


聞いたことない。どこで会うわけ?


あたしは両親がいない


公園に捨てられた捨て子ですから。


友達? そんなもん作っても裏切られるだけぢゃん。顔伺うの飽きた。だから作らない。


彼氏? いたよ。てか「彼氏」っていう名前だけ。寂しさ紛らす道具。本気の好きとかありえないでしょ。あたし「愛」とか良くわからないし。だって見えないぢゃん。言葉だって1回言ったら消えていくでしょ?聞いた一瞬だけしかカタチになってない。そんなもん信じられない。


また話し戻るけど、そうたってどこで会うわけ?


あの日からどこで会えるのか気になってた。
ううん、「会えるのか」だと会いたいみたいだから…「会うはめになるのか」かな…


「ちーかー」


「そっ…そうた?」


「ほらっ。また会ったでしょ。」


大学の図書室


「なんでそうたがいるの?」


「なんでって臨時で講師頼まれて来たんだよ。おまえ俺の授業抜け駆けしやがって!単位落としてやろうか。なんちって。」


「ぜひそうして下さい。というか退学にしてくれた方がありがたいんですけど。ご存知の通り自殺志願者なので。」


「まだそんなこと思ってるわけ?せっかく止めたのによ。」


「止めてなんて頼んでない。」


「そんな自殺志願者のちかちゃんに自宅へご招待します!」


「なぜ?てか講師が生徒を自宅に連れ込んでいいわけ?」


「いいの。俺臨時講師だし、不良講師だし♪」


「まぁどーでもいいけど、暇に付き合ってあげてもいいよ。」


「ぢゃぁ、行きますか。車出すから駅で待ってて。さすがに大学からは乗せられないから。人の目もあるからね。」


「不良講師でも気にはしてるんですね。てか、いくつなの?生徒と変わらないんぢゃない?」


「28歳。若く見える?」

「うん。あたしと7つ違いか。」


「そんなことはいいから駅に早く来なよ。ほいぢゃぁねぇー」



自宅って…襲われないよな…まぁ襲われても問題ないけど。結構好みの顔立ちだったりするし。身体もたまには使わなきゃ。でしょ?間違ってる?エッチに好きも何もない。あたしにはネッ。

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