携帯小説!(PC版)

Return Life

[344]  トサナイ  2009-07-27投稿
考えてみれば家出をしなければよかったと思う。
なぜなら、全てはそこから始まったのだから…


蒼樹純(あおきじゅん)はある日、両親と喧嘩をした。
「もういい加減にしろよ!!」

純は大声で怒鳴る。

「アンタらみたいにクソ真面目に生きたくねぇんだよ!!」

すると、今度は父親が怒鳴り返した。

「親にむかって"アンタら"とは何だ!!」

(要点はそこかよ…)

純はあきれて、荒々しく玄関の扉を開いた。

「待ちなさい!!」
今度は母親が飛び出してきた。

「どこ行くの!!」


純は思いっきり玄関の扉を閉めた。母親を睨み付けながら。








蒼樹純。
中学3年生。
A型。
趣味はギター。
家族は父と母と兄が2人。
兄は双子で髪の毛の色でないと見分けられないと他人は言う。

しかし純は違う。どちらかをすぐに見分けることができる。

双子の兄は仁(じん)
双子の弟は真(しん)
どちらとも大学1年生になりたてだ。
ちなみに兄が茶色で弟が赤茶色だ。他人でもよく見ないと髪の色の区別がつかない。

そんな双子の兄たちも大学生になり、大学の近くのアパートに住む事になった。

家は純しか息子がいなくなったわけだ。

そこで純の両親は出来損ないの兄たちの分まで、純に勉強を集中させた。おまけに親が小学校教師なため、厳しい家庭の中を純は育った。

純の心に、怒りが溜まっていった。それが今回の家出の理由である。




純は飛び出したが良いものの、行くあてがどこにもない。ただ幸運なのは、ポケットにたまたま入っていた財布だけだ。

(こんなことになるんだったら他に何か持ってくればよかったな)

しばらく川のほとりを歩いていた。今日は満月が見えるので、月明りで歩道かよく見える。

(兄貴たちは今ごろ何してるのかな…)

…………あ

純は走り出した。

感想

感想はありません。

「 トサナイ 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス