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エルファ・人形残酷物語…最終回

[561]  ぐうりんぼ  2009-07-28投稿
 マルシアの葬儀も終わり、ジャックは安堵の思いでいた。

 今は人形協会が用意してくれていた専用のアパートに居を構えている。

 屋敷や財産一切をマルシアの妹フレデリカ・グローブが引き取っているからだった。

 それでジャックは用がなくなり、屋敷を出たってワケだ。

 新居にはルーシーや4人の子供たちが同居する事になった。

 ヒュヒュ、ジーナ、ミルクの3人だ。

 それにあと1人…

 人形病院に入院しているキディも加わる。

 ジャックやルーシーからの要請を受け…

 スザンヌはすぐに、子供たちの人形学校入学手続きを始めた。

 ジャックは人形協会の業務部勤務が決まった。

 人形たちの生活状況の把握や生活相談、子供人形の新製受注…等々。

 人形たちに関する重要な仕事に就く事になったのだ。

 男38歳…ジャック・ブラウン。

 人生にますます、充実感が増して来た。

 ―――――――――\r

 残りの子供たち19人…ララ、カトリーヌ、ローン、ポポ、ニュニュ、ピピ、プリン、ププ、チコ、サリー、ポルン、レモン、ビーズ、エリカ、コゼット、ハイジ、セルラ、リリー、キーラ。


 皆、虹の楽園郷に住む事になった。

 楽園郷の人形国の女王エリザベスが19人を引き取りたいとボックル会長に要請して来たのだ。

 身長180センチの背の大きな美女人形…

 それがエリザベスだ。

 出発当日…

 子供たちは皆、新しい衣装に着替えた。

 皆、お揃いの可愛いドレスに可愛い花飾り。

 エリザベスママと同じ衣装なのだ。

「可愛イ、子供タチ。
 私ガ、新シイママヨ」

「ミャミャーッ!」

 新しいママに子供たちの表情は明るい。

 優しいエリザベスママに抱かれて皆、大満足。

 19人は迎えに来たトナカイロバ車に乗り込んだ。

「子供たちを頼みましたぞ女王」

「オ任セ下サイ」

 握手するボックル会長とエリザベス。

 子供たちは新しいママと共に去って行った。

 さようなら子供たち。

 向こうで子供たちを待つのは…

 永遠の苦しみらしい。




 いや、ウソウソ!




 新しい幸せな生活が待っているのだ。



     完


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