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秘密基地?

[137]  莉緒  2009-07-29投稿
朋哉に手を引かれて部屋のなかに入り


白いソファに腰を下ろす



男の人らしく
殺風景な部屋
唯一窓際に置かれた大きな観葉植物が
部屋に色をそえていた


「礼は大丈夫?」

「うん、知らないから」

「何、飲む?ウーロン茶でいい?」

「うん。ありがとう」



もどかしい会話が行き来する

朋哉が出してくれたウーロン茶を
優里亜は一息で飲み干した


その時
背後から朋哉が優里亜の肩を抱いた



「今日は泊まっていけるのか?」


「…うん」



再び近づいたイヴ・サンローランの匂いに


優里亜の胸は
締め付けられそうなほど
鼓動が強くなる


そして優里亜は
朋哉の腕に
そっと触れた…




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