携帯小説!(PC版)

Return life 2

[277]  トサナイ  2009-07-29投稿
「忘れてた、行くところあるじゃん」

純はとあるアパートに到着した。
そう、双子の兄たちがいる場所だ。


(明かりがない)



玄関の近くの窓には明かりがない。奥のほうも窓から覗いて見たが、明かりが灯ってる様子もない。

(いないのか?)

純はドアノブを回した。

!






鍵がかかってない…




純はドアを開け、ボロボロのスニーカーを履いたまま中に入って行く。


「仁…?真…?」


恐る恐る声で問い掛ける。



しかし、暗くてよく見えないためどこになにがあるのか分からない。
電気をつけようにも、まだ目が暗闇に慣れていない。


(やべぇ、これじゃあ不法侵入だな…)



その時だった。




「「来たな不法侵入者!!」」



すると、純の体に二つの影がかぶさった。


「!!」



純は身動きがとれない状態で叫んだ。

「離せよ!!」


あっという間に重いものが純の体にのしかかった。そして、辺りがぽぅっと明るくなった。



「「勝手に人の家に入っちゃ行けないよ〜」」



「重い。早くどけろ。アホ」



純はのっかている2人の正体に気がついたのか、安定した声で発する。


「「兄貴にアホはないでしょう〜」」



(相変わらずうざい双子め)


そう思うと、純は仁と真を遠くを見つめるような目で観察するのだった。

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