wakening?
修介は大きくあくびをして立ち上がった。教室をでるとすぐに由紀が声をかけてきた。春香もいっしょだ。 「やっぱり午後の授業も寝てたね」 由紀は微笑んだ。 「…お前ほんとよく俺に絡んでくるよな?」 修介はめんどくさそうに聞いた。 「そういえば由紀、いっつも修介君としかしゃべらないよね!?他の男の子としゃべってるとこ見たことないもん。」 春香がすかさず言った。 「…そぉかなぁ?けっこうしゃべってるよ…。」 由紀の声がいつもより小さくなった。 「由紀、男の子にすごい人気あるのにもったいないよぉ。しゃべりかけられてもいつも無表情で返事少ないし。」 「ふ〜ん…。由紀けっこうモテてるんだ。まぁ、こいつ人見知りはげしいしな。」 修介と春香がそんな話しをしている間、由紀はずっと下を向いたまま無言だった。 3人は玄関で靴を履き替えると正門に向かった。 正門を出ようとしたとき門のそばに1人の男子生徒が立っているのに気づいた。 初めて見る顔だ。その生徒は3人の視線に気づき、こちらのほうに顔を向けた。 とても冷たい視線だった。濁った目、白い肌。死んだ人間のようだ。 修介でもおもわず目をそらしてしまった。 「誰だろあれ?1年生かな…?」 春香のいつもの大きな声も小さくなっていた。 「何ビビってんだよ」 修介は由紀に言った。由紀はすごくおびえているようだった。 「だって…私のことスッゴい睨んでたから…。」 由紀はうつむきながら言った。
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