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当たり前

[563]  ヒョン  2009-08-01投稿
夏休みが終わった。休み中だらしなく、不規則な生活をしていた俺には、高校の授業は耐え難いものだった。

いまさらだが、俺は思った。もうちょっときちんと生活すればよかった・・・と。

休み時間・・・・・・


「はぁぁぁ」
「どうしたんだ?ひょうじ?」

話し掛けてきたのは中田だった。彼は数少ない昔からの親友だった。

べつに友達が少ない訳じゃない。

「最近だるくてよ」
「夜遅くまで勉強してただろう?」

彼の言うことはだいたいあたる。

「ひょうじって勉強熱心なのな!」

たまに外れることもある

「べつにそうゆうんじゃなくて、一種の戦略かな。」「戦略?」
「いろいろと有利だろ頭よかったらよ」

たまに名言的なことを言いたくなる。

「勉強は人生を有利にするための戦略なのさ」

「へぇ・・っていうかさ、人生のことをがんえてるなんてひょうじらしいな」

俺の名言に触れてくれよ
心の中でツッコんだ。

でもそんなことを言ってくれる友達がいることって 当たり前じゃないと思う。

「そういうこと言ってくれんのお前くらいだ。あんがとな中田。」


当たり前の出来事なんていつでもあるけど、相当
に特別な出来事は滅多にない。

「な、なんだよ急に。」
彼の性格はわかりやすい。いま、猛烈に照れている。


俺はこれから訪れる特別な出来事なんて全くしらなかった。
予知能力が欲しい!
いまさらだが、そう思う。

そして休み時間は終わり、つらい授業が再開するのであった。



続く


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