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トンネルの運命

[490]  ヒョン  2009-08-01投稿
「だぁ−かぁ−らぁ−出たんだ。誰か居たんだよ!」

「・・・・そうかよ」

太一はにやりと笑って言った。

「それよりラジカセ!なんか録音されてるかもよ。

「聞いてみるか」

太一はラジカセの再生ボタンを押した。

「おい、足踏むなょ太一」
「わ・・悪い」


「おい、まて!もう一度だ。」

壮大はへんな声を聞いたきがしたのだ。

「音量上げて!」

ポチポチっ(操作音
「わ・・悪い」

「えら・・しも・・よ」

ラジカセを止めると太一が叫んだ。
「スゲー。入ってる・・」

「太一・・もう一度頼む」

「わ・・悪い」

えら・・しも・・よ

えらば・・しものよ

また・・来い・・

この・・・場所・・
「ぎゃあああああああ」

カチッ

えらばれしものよ

また来い

この場所へ


「たしかにそう聞こえる・・・・」

「まるでファンタジーだな

「幽霊にファンタジーもくそもあるか?」


「・・・・・・」

太一は黙り込んでしまった。

しばしの沈黙の後、壮大が口を開いた。

「もう一度行くか?」

「ばかいえ!死ぬ気か?」

「仕方ない帰ろう。」

太一は顔を輝かせた。

「ただし、カメラを取りにな」

「はぁぁぁ?」



壮大は駆けだした。




続く

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