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汚染 168

[164]  ふく  2009-08-03投稿
目に見えない距離と
目に見える距離

職場の地下での僅かな時間
数少ない二人切りの食事
懸命に耐える淋しさ

事態は良くなる事はないんだと
そう必死に言い聞かせる
だからこそ大切にしたい

目の前で楽しそうに笑う貴方は
今幸せなのだろうか
私は貴方からの誘いを待つ事しか出来なくて
貴方が望めば手を繋いでキスをして
そうして時間を過ごした

近頃避けてしまう
貴方の気持ちがまだ私にある事は分かっている
だけど前の様には幸せを感じて過ごせない自分がいる

前に打ち明けた不安
消えた筈の不安がどうしても沸き上がるのは
私から何もしてはいけないと知ったから

少しずつ怖くなって来たから
前よりも時間を気にする貴方に
二人で朝まで過ごす事を望まなくなった貴方に気付いてしまったから

貴方が私に言った
『最近元気ないね』
そんなつもりはなかった
なるべく我慢はして来たし
貴方の前では頑張って笑った
普通にしていたつもりだったのに

貴方に『好き』と言われれば嬉しくて
抱き締められれば切なくて
壊れそうな想いも貴方がいつも守っていてくれている様な気がしていた

貴方が望むなら
そうやって私は貴方を愛していた
そうしていられる事が私の望みでもあったから

『そんな事ないよ』
声がか細くなる
貴方がそんな事言うから隠せなくなる

私は貴方を困らせてばかり
私の涙腺は涙を溜める事を知らない
多分貴方の前では
一人でいる時に思い切り泣けば貴方の前では泣かずにいられると思っていたのに

泣けば済むならいい
泣いて解決するなら
楽になるなら

貴方の手が私の頬に伸びる
反射的に避けた私を悲しそうな目で見る
繰り返し続ける悲しみと喜び
一体私はどちらに向かえばいいのだろう

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