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汚染 169

[226]  ふく  2009-08-03投稿
私が望む物は何だろう

貴方が好きでいてくれるならそれで良かった
いつまでも想っていてくれるなら乗り越えられる気がしていた

『最近距離を感じる』
避けた手を掴んで不安はまた音を立てて爆発する
『何で?』
貴方が不思議そうに聞き返す
それは貴方にだって感じて欲しかった
『追い付きたいのにいつまで経っても追いつけない』
きっとどんなに加速させても追い付く事は出来ない
それは貴方の世界

『時間を良く気にする様になったし、早く帰りたそうにするから』
言ってはいけない事の境がもう分からない
『それは』
言葉に詰まる貴方を急かす事はしない
何を言われても泣いてしまうから
『最近うるさいから』
家の人がだろう
私の存在は結局は貴方の邪魔になる

そこまでして選ぶのは何故だろう
『私は貴方の邪魔になる』
呟いた私に頭を振る
何度繰り返されたやり取りだろうか
何度繰り返しても虚しくなる
だって貴方が否定する事は分かっているから

『私でないといけない理由はあるの?』
貴方はただ頷いた
それ以上は何も答えなかった

多分何を聞いたとしても私の気持ちは晴れない
終わらせたいのかどうなのかは私には分からない
『迷惑なの?』
貴方は聞いたけど
それは私ではなくて貴方だと思う
このまま続ければ迷惑になるのは私の存在なのだから
『俺は続けたいから』
私の何を手放せないのだろう

愛して仕方がない
けれど少しずつ離れて行く感覚を知らずにはいられない
だからもっと離れなければならない
貴方への気持ちも

希望のない所に絶望は存在しない
そんな風に初めから理解出来ていれば
何度も泣く事はなかったのだろうか

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