色あせない桜
俊介と初めて出会ったのは高校二年生になった時だった。私の机の前にいた俊介は私に『よろしく!』と笑顔で声をかけてくれた。その時私は恋をしてしまった。いわゆる一目惚れというやつだ。俊介はとても明るくて男女ともに友達が多かった。どうして今まで俊介に気づかなかったのだろう。それから俊介とは次第に話す機会が増えていった。俊介には遠藤千秋という親友がいた。千秋も俊介と性格が似ていて話しても飽きない人だった。私と俊介と千秋はいつの間にか一緒に遊ぶ仲までになっていた。しかし、私と俊介はそれ以上の関係になっていた。どちらが初めに告白したかなど詳細なことは…恥ずかしくて言えない。とにかく、私たちは付き合っている。現在進行形だ。
『楓、明日タイムカプセル埋めないか?』何を思ったか俊介は急に言いだした。
タイムカプセル…卒業式など特別な日に埋めるのは理解できるが、明日はあいにく普通の土曜日だ。
『どうして急に?』私は疑問に思ったので言った。
『今、タイムカプセルがブームなんだよ。おもしろそうじゃん!早くしないと忘れちゃうかもしんないだろ。善は急げ、タイムカプセルも急げ、だろ』
『楓、明日タイムカプセル埋めないか?』何を思ったか俊介は急に言いだした。
タイムカプセル…卒業式など特別な日に埋めるのは理解できるが、明日はあいにく普通の土曜日だ。
『どうして急に?』私は疑問に思ったので言った。
『今、タイムカプセルがブームなんだよ。おもしろそうじゃん!早くしないと忘れちゃうかもしんないだろ。善は急げ、タイムカプセルも急げ、だろ』
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