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色あせない桜?

[459]  陣内  2006-07-25投稿
私は今の説明の意味がよくわからなかったが、タイムカプセルには少し興味があった。なぜなら今まで一度もタイムカプセルを埋めたことがないからだ。

『わかった!いいよ。どこに埋めるの?』私は俊介に訊ねた。

『そうだな〜。桜の木の下でいいだろ。学校近くの公園の』

『勝手に埋めていいの?』

『大丈夫だろ。あそこ人の気配あまりないし』俊介は笑顔で言った。

『何埋めようか?やっぱり未来の自分への手紙は欠かせないよね』

『当たり前だろ〜。あと、自分の宝物とか思いでの物でいいだろ』

『何かおもしろそうだね!千秋には言ったの?』

『タイムカプセルは俺と楓だけで埋めないか?』

『どうして?』

『楓と二人で埋めたいんだよ』

二人だけの秘密か…。少し嬉しい気がした。

『わかった。てか、いつ掘り起こすの?』

『三年後の明日の日は?』

二十歳か…。掘り起こすの早い気がする。

『早くないかな?』

『いいじゃん、二十歳。高校卒業して長くも短くもないし』

思えばそうだ。タイムカプセルは再び俊介と会うことができるきっかけだ。まあ、タイムカプセルが無くても会うつもりだけど。

『わかった!』私は元気よく言った。

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