声なき歌 ?
輝は昔から自分がつらくても平気そうな顔で微笑んで人の心配をする。
子供の頃、輝がいじめられてた時私が助けに入った時も自分のケガより私のことを心配していた。
その時も全く平気そうな顔で笑っていた。私はその時なんで怒らないんだと腹をたてたものだ。
・・・しかし、輝のこんな悲しそうな微笑みは初めて見る。自分ではうまく隠しているつもりなんだろうか?
何があっても平気な顔してた奴が隠しきれないほど悲しくて、・・・つらい思いをしている。
輝のことだから私に気をつかっての事だろう。
だからって・・・
なんで泣かない!?なんで我慢するんだ!?私達は同じバンド仲間で幼なじみだろう!!!
複雑な怒りと輝に気をつかわせている自分のふがいなさや悲しみがぐるぐる渦巻いて、いつの間にか涙が後から後からあふれていた。
輝がノートに何か書いた。
『ごめん。泣かせてごめん。歌えなくてごめん。』
そうして輝は困ったように微笑んだ。
「違う!!!輝が泣かないからっ、笑うから・・・」
『・・・そうか。俺のために泣いてくれてありがとう。』
「・・・私はっ!!!輝にお礼を言って欲しいんじゃない!!私の前で我慢したり気をつかって欲しくないんだよ。」
「・・・泣いてもいいんだよ。悲しい顔したって、思ってる事ぶちまけたって。つらいの我慢なんてするな!!!ここには2人しかいないんだから・・・。」
私達は抱きしめあって2人で子供みたいに泣いた。・・・ただし、泣き声は1人分だけだった。
子供の頃、輝がいじめられてた時私が助けに入った時も自分のケガより私のことを心配していた。
その時も全く平気そうな顔で笑っていた。私はその時なんで怒らないんだと腹をたてたものだ。
・・・しかし、輝のこんな悲しそうな微笑みは初めて見る。自分ではうまく隠しているつもりなんだろうか?
何があっても平気な顔してた奴が隠しきれないほど悲しくて、・・・つらい思いをしている。
輝のことだから私に気をつかっての事だろう。
だからって・・・
なんで泣かない!?なんで我慢するんだ!?私達は同じバンド仲間で幼なじみだろう!!!
複雑な怒りと輝に気をつかわせている自分のふがいなさや悲しみがぐるぐる渦巻いて、いつの間にか涙が後から後からあふれていた。
輝がノートに何か書いた。
『ごめん。泣かせてごめん。歌えなくてごめん。』
そうして輝は困ったように微笑んだ。
「違う!!!輝が泣かないからっ、笑うから・・・」
『・・・そうか。俺のために泣いてくれてありがとう。』
「・・・私はっ!!!輝にお礼を言って欲しいんじゃない!!私の前で我慢したり気をつかって欲しくないんだよ。」
「・・・泣いてもいいんだよ。悲しい顔したって、思ってる事ぶちまけたって。つらいの我慢なんてするな!!!ここには2人しかいないんだから・・・。」
私達は抱きしめあって2人で子供みたいに泣いた。・・・ただし、泣き声は1人分だけだった。
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