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虹の都

[413]  夢見大  2006-07-25投稿
この町には不思議な伝説がある。
それは、「虹の都伝説」というものだ。
内容は、雨の日に同じ大きさの虹が三つ出ると、虹の都への扉が開くというものである。
同じ大きさの虹が三つ見える人間には、信じる力が備わっている。つまり、信じるものでなければ、虹の都には入れないのだ。
虹の都とは異世界にある大都市で、そこには不思議なモノがたくさんいる。例えば、竜とか麒麟とか、現実世界では信じられていないモノだ。竜や麒麟といったモノは、信じてもらっていなかったら、どんどん力が弱ってしまい最後には死んでしまうのだ。虹の都から出てしまった竜達は、帰ろうと思って雨を降らすのである。
この伝説は、およそ五百年前からあり、実際に虹の都に行ったという話もある。この伝説ができたきっかけは、分かっていない。
この町に住んでいる中で最も信じる力が強い、山崎圭介という少年がいる。この少年は、学校でいじめにあっている。理由は、竜を見たと言い張るからである。この町「三虹町」には、最近何も信じない者が増えている。しかし、この圭介少年はこんな時代にも関わらず、いろんなことを信じてくれる心の優しい少年なのである。
しかし、ある日を境に少年はいなくなってしまう。続

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