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秘密の両手?

[502]  七海  2005-11-20投稿
『…うん。』━━どんなに一緒にいても他人のことなんて、なに一つ見えないのが人間なの?…そんなのは信じたくない。
『アイ…久しぶり…』『ダイ…くん…。』『大丈夫なのか?』『うん。ゴメン…心配かけて。』━━アイの体は私の体に良く似てる…愛する人と居ると、自然と赤らむ顔。どんなに怖いものも、愛する人が居るなら平気になる。…アイの体はダイくんに自然と反応して対人恐怖症の症状を忘れてる。

『きっと、アイ、ダイくんが居るから大丈夫だよ。すぐに治ると思う。』『うん。だな。』『ありがと。翔太。』『俺はなんもしてねぇよ。』『知ってるよ。翔太がダイくんのこと、支えてあげてたこと。悩んでたダイくんの背中押してあげたんでしょ?ダイくんが言ってた。』『アイツ…口軽いんだよ。』『仲良いんだから。』『良くない!』『はいはい。』━━大切なものには今、気付きたい。なくなった後でなんて、遅すぎる。本当に大切なものはなくしたくない。
 …秘密を失ったことに後悔はない。秘密よりも大切なものがたくさんあるから…

『離婚だって…』『やっぱりオジサン浮気?』『…うん。みたい…』『そっか』『それでさ、家出ようと思ってるんだ。』『はっ?』『ずっと考えてたの。ほら、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんも一緒に住んでるでしょ?昔から、厳しくて。そのお陰で今はちゃんとできる様になったんだけど…お母さんにあんまり頼らないで生活してみたいの。』『そっか…じゃ、今までみたいに会えなくなるな。』『…一緒に…住む…?』『無理に決まってるよ。』『そうだよね。ゴメン…でも、今すぐって訳じゃないから。』『だな…』
━━すぐだった…離婚して、一人暮らしの話をお母さんにして、ケンカして、でもなんとか認めてくれて、半年なんて、いつの間にか過ぎてた。
『じゃ、お母さん、そろそろ行くね。』『うん。ご飯、ちゃんと食べて、ちゃんと学校行ってね。それと、翔太を泊めるのはいいけどお母さん、まだ、孫はいらないからね!』『え?お母さん知ってたの?』『知らないはずないでしょ!!』『もう、わかったよ…じゃ、行くね!』『たまには帰って来てね〜!』
━━新しい生活が始まる。どんなに苦しくても、泣いたりしない…

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