「…ふぅ。」
私はいつもと何ら変わりのない事務所で、依頼の内容を整理していた。
「おい白河？」
「なんだい？」
「このフォルダの依頼、依頼主が全部黒塗りだけど？」
そこへ…
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「どうぞー」
「あのー私加谷畠家で執事をしている高田和弘と申します。」
「はい、今日はどういったご相談で？」
「先程申しましたように私は加谷畠家の執事でして、先日、主人の娘さんがいなくなってしまったようなんです。しかし主人ときたら、事を大きくしたくないの一点張りで、捜索願いもださないどころか、まともに自分たちで捜索しようともしないんです。多分私もただの家出だとは思いますが…。」
「しかし心配でここにきた。ということですね？」
「はい。そういうことです。」
「…わかりました。調査報告は情報が入りしだい改めて連絡します。」
「はい、ありがとうございます｡」
………
「おいおい、大丈夫かぁ？山ん中で既に骸骨だったとか、俺はやだぜ」
「もう…。どうしてもというからプーの君に仕事をあげたんじゃないか。初仕事。頑張ってくれ！」
「大丈夫さ、めんどいことはごめんだが。」
こうして、この事件は幕を開けることとなった…

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