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夏のわすれもの

[484]  ザブ  2006-07-26投稿
あの事件が起きてからどれくらいたっただろうか。
人間はこの世にやり残している事があると成仏できないなんて話もあるが…。
決して迷信なんて言葉は似合わないようだ。

2006年某日。
ある町のマンションのエレベーターで事件は起こった。
少年Aが自転車と共にエレベーターに乗り、そのエレベーターから降りようとした所なんらかの誤作動が起き、エレベーターの扉は開いたまま少年Aと共にエレベーターが上がっていってしまった。
残念な事に少年Aは死亡。
昼のワイドショーには大きく取り上げられ、この事件を知らない人はいないだろう。

少年Aだが、学校では野球部に所属しピッチャーをしていた。
夏の甲子園出場に向け毎日大変な練習を続けていた矢先の出来事だった…

夏の高校野球県予選大会。
おしくも少年Aの学校は予選でやぶれてしまったが…
試合の中である少年が代打で出され、その少年は少年Aが使っていたバットでの代打。
その少年はホームランを打った。
偶然かもしれない。
特別打てる選手だったからこそ代打で出されたのかもしれない。
しかし少年Aが使っていたバット…というところ。
この話を聞いてなにかじんわりと来るのはわたしだけでしょうか。

感想

  • 2805: なにか、じんわりと心にきました。 [2011-01-16]

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